タイヤの中で団子状態
こちらは、パンク修理で伺った自転車で、タイヤの中からチューブを取り出そうとした所です。
状態としては、バルブの下で団子状態になっていたり、折りたたまれていたりしています。
これは、タイヤにあまり空気を充填していなかった為、タイヤの空気圧が足らず、走行時にタイヤ・チューブが潰れた状態で走行してしまう事で、車輪・枠(金属部分のことでリムと言います)の回転とタイヤの回転が同調せずにずれてしまって、起こります。
それはなぜかというと、タイヤは車輪の回転方向にずれていきますが、タイヤ内部のチューブはエアバルブの位置でリムに固定されている為、動かないので、タイヤがずれると共にずれていくはずのチューブが、行き場が無く、ずれてきた分のチューブが折りたたまり団子になるという状況です。
こうなってしまうと、チューブの折りたたまれていた部分や、団子状態になっていた部分に集中的な損傷を受けてチューブが偏磨耗で薄くなり、異物が刺さったパンクとは異なる厄介なパンクになります。場合によっては、複数の穴が開いてしまう事もあります。
タイヤ・チューブ内の空気圧は一度入れたらそのままずっと乗っていてもいい訳では無く、毎日使用していても使用していなくても僅かずつ空気が抜けていくので、空気を充填する必要が有ります。
パンク修理は可能ですが、修理を行っていく段階で「やすり」をかけるので、薄くなったチューブにより、穴を拡げてしまう危険があります。注意しながら作業はしていますが、最悪そうなってしまった場合は、チューブの交換を考える事になってしまうかもしれません。
そこで、この状態にならない様、この状態になりにくい様にするにはどうすればいいのか?
それは、自転車用のポンプを使用する事により、タイヤ・チューブに定期的に空気を充填していくより他に有りません。
ではどの位の周期で空気を充填すれば良いのか?
当社・当店でお客様にアナウンス・お伝えしているのは、『少なくとも一週間に一回充填してもらえませんか』ということです。
ですが、パンク修理は可能ですので、この様なパンクが疑われる状態の際には、是非当店へご依頼下さい。
連絡お待ちしております。宜しくお願い致します。