パンク予防(防止)剤の弊害!?
今回は、時々事例が見られるパンク予防(防止)剤が注入されていたチューブで修理をした時の様子です。
この事例では、まずは、パンク修理という事で依頼を受けました。
自転車を実際に見せてもらうと、タイヤもそうですが、車輪までベチョベチョの状態でした。
ベチョベチョの車輪の写真は撮り忘れてしまいましたが、水で洗いました。
それで、チューブとタイヤ内側の写真がこちらの五枚です。
チューブのバルブ(空気入れ口)が根元から外れてしまい、チューブの外へ吹き出しタイヤ内へ広がってしまった状態です。
タイヤ内は水で洗い綺麗にして再利用をします。
それで、問題はチューブです。バルブが根元から外れてしまって修理は出来ないので、今回の事例ではチューブは交換しました。
これが、チューブの何処かで穴が開いてしまっていた時は、その穴から薬剤が何時までもジワっと滲み出てくるので、チューブ内を洗浄しないとパンク修理が出来ません。
駐輪場などの出先の場合は大量の水と時間がかかります。
ここで、考えた方が良いのではないかと思うのは、パンクを予防も防止も出来ていないと言う事実と、予防剤・防止剤という名称の薬剤のおかげで、自転車利用者は勘違いをしてしまい空気圧の管理を怠ってしまうことです。しっかりとタイヤ・チューブの空気圧を管理していれば、おそらくある程度は予防・防止の性能を発揮出来るのではないかと思います。
パンク修理をしている時に、空気は定期的に充填しないといけないのですよ。とお伝えすると、お客様は「そんなに頻繁にするものなのですか?」という反応がほとんどで、聴きとってみると、「空気が減って来たかなと思ったら充填している」という方がほとんどです。空気圧が低いと利用者の体重や荷物の重量(お子さんを載せている場合も含む)によりタイヤもろとも内部のチューブも潰れてしまい、異物が刺さってのパンクと違う「リム打ちパンク」という2つ穴が上下に同時に開く別なパンクも起こしやすいです。要するに、自爆パンクです、地面の凸凹や段差により、地面と車輪のリムとで挟まれてしまうパンクになってしまうのです。
以上のことから、タイヤ・チューブの空気圧管理はブレーキと共に自転車を安心・安全に使用していくうえで、非常に重要な管理事項で、事故を起こしてからでは遅いです。
願わくは、自転車を所有している方は、空気入れポンプを、皆さんが購入していただきたいです。